緊張することと緩むこと
生きているものには、
無意識にバランスを取るような力が働く。
夏に海水の酸素濃度が減ってしまうと、
秋になって台風が起きて、海水をかき回して
酸素濃度を元に戻してバランスを取ろうとする。
人間の身体にも自律神経というシステムがあって、
ストレスを感じたときは、交感神経が働く。
リラックスした時は、副交感神経が働く。
そうやって、緊張をリリースする。
そして、心と身体は健康でいられる。
ジェットコースターで、「きゃ~!!」と絶叫した後
ほっとした瞬間に自然に笑いが起こるのも、
自律神経の営み。
悲しいことが起きたあと、涙を流すのも
バカにされて、怒りを表すのも、
全て緊張と弛緩のバランスを取るための自然の営み。
子供は素直だから、すぐに泣いたり、怒ったりして
緊張した心をその場で緩ませる。
でも、もしも、そこが、
安心で安全な場所ではなかったら・・・
「感情を出しちゃだめだ」と頭で考えて、
泣くことも怒ることも我慢するようになる。
すると心にはひずみが生まれる。
大地がひずみのエネルギーを貯めるように
身体もひずみのエネルギーを貯めるようになる。
脳はすべてを記憶している。
大地が、地震や噴火でそれをリリースするように
脳に記憶されたストレスもリリースされるときを待っている。
10年でも20年でも・・・。