心の治癒力
もし、ゲシュタルトが完結されないなら、我々は、未完結の状態のまま、取り残されることになる。さらに、この未完成の状態は、完結されるまで何度も迫りくるのである。
例えば、口喧嘩をして負けたとする。そうすると相手に対して腹が立ち、復讐を企てようとする。この思いは、復讐するまで何度も意識に上がってきて、我々を悩ます。従って、そこには多くのゲシュタルトの未完結の状態があるのである。
これらの未完結のゲシュタルトに対処する方法は単純である。というのは、未完結のゲシュタルトは、やがて意識の前面に出現してくるのである。しかも常に、一番重要なゲシュタルが最初に現れ出るのである。したがってフロイトのように、無意識の深層まで掘り起こす必要はない。
「ゲシュタルト療法その理論と実際 F・Sパールズ」より
この本は、私の好奇心を満たしてくれるし、今まで学んできたことの復習もできるし、頭の中でごちゃごちゃになっていたことがすっきりするし、想像力が掻き立てられるし、大好きな本の1冊です。蛍光ペンのマーカーひきまくりで、すごいことになってます。
身体も自然治癒が活性化し始めると、治癒の法則にしたがって、未解決な臓器や機能の問題が、治るべきところから解決されていくように、心も未解決な部分が、ちゃんと適切な順番で治っていくんですね。心も身体も他人がすべきことは、刺激を与えて、治癒力を活性化させることだけで、ヘルプは最小限がいいのかな。そうじゃないと混乱がおきてしまうのかもしれない。
”無意識の深層まで掘り起こす必要はない”→ここもすごい重要なポイントだと思います!心も身体も治り方を知っているからね。